「モンセラット(Montserrat)」はカタルーニャの聖地と呼ばれており、建物が岩山に食い込んでいるような風景が人気な観光スポットです。
モンセラットまではバルセバロナ市内から車で約1時間、電車で1時間半程で行くことができるので日帰りで行ける人気の観光スポットとなっています。
実際に見てみるとどこまでも異様な形の岩山が続く風景に圧倒されます。この不思議な風景からガウディを始め沢山の芸術家に影響を与えたとされています。
そんな奇岩がもたらした美しい景観が魅力的な「モンセラット」について今回は記事を書かせていただきます。
目次
モンセラットの歴史
モンセラットはスペインを代表するキリスト教の聖地「鋸歯状の山」と言われています。この形状になった理由が元々は湖であったところが古代地殻変動により隆起、その後の長年の浸食によりこの特徴的な形になりました。
歴史としてはスペイン独立戦争時、スペインはナポレオン率いるフランス軍の侵攻あいました。その際に地元民兵がたてこもった場所として知られています。
スペイン軍は抵抗を続けましたが、結局、1811年にナポレオンのフランス軍によって破壊されてしまいました。
現在見られる建物のほとんどは19~20世紀に再建されたものになります。
モンセラットまでの行き方
モンセラットまでの行き方はスペイン広場から1時間ほど電車に乗車してそこからロープウェイもしくは登山電車に乗車して目的地まで移動します。以下の順序に従って目的地まで移動しましょう。(所要時間:片道1時間30分ほど)
カタルーニャ鉄道から見たモンセラット。遠くからでも奇岩だなと感じます。
①スペイン広場→[Aeri de Montserrat駅]or[Monistrol de Montserra駅]
「スペイン広場(Placa Espanya)駅」から、カタルーニャ鉄道 R5線の「Manresa行き」に乗ります。(1時間に1本ほど運行しています)
降車場所は2種類あり、「ロープウェイ(Aeri)」でモンセラットまで行きたい場合は「Aeri de Montserrat駅」、「登山電車(Rack Railway, Cremallera)」の場合は「Monistrol de Montserra駅」で下車してください。
ロープウエイと登山鉄道を利用する場合、それぞれ下車する駅が異なりますのでご注意ください。
【利用方法】 | 【降車駅名】 |
ロープウェイ利用の場合 | Aeri de Montserrat駅 |
登山電車利用の場合 | Monistrol de Montserra駅 |
降車した後は、ロープウェイか登山鉄道に乗り換えてモンセラットに直行です。
②[Aeri de Montserrat駅]or[Monistrol de Montserra駅]→モンセラット
チケットはスペイン広場駅の券売機にてセットになったチケットが販売しているので買いましょう。買い方は以下の通りになりますが不明点があっても券売機のすぐ近くにスタッフが常に2~3名程いるので聞けば教えてくれます。
・ロープウェイ利用
「Montserrat combined ticket」を選択 → 「Tickets Train + Cable Car」を選択 → 大人の場合「Adult Single Ticket , combined Train + Cable Car」、子供の場合「Child Single Ticket, combined Train + Cable Car」を選択 → お金を入れて購入
往復(カタルーニャ鉄道+ロープウェイ) | 20.20ユーロ/1人 |
片道(カタルーニャ鉄道+ロープウェイ) | 11.60ユーロ/1人 |
【ロープウェイ運行時間】
9:40~19:00(11~2月の平日10:00~17:45)の15分おきに運行。1/11~2/10は週末のみ。
運休日に間違って降りてしまうとその後の電車が1時間ほど来ないのでしっかり確認しましょう。また、登山鉄道の最寄り駅までは一駅ですが歩くとかなり遠いので大変です。私は間違えて降りたので1時間ぐらい歩きました。
・登山鉄道利用
「Montserrat combined ticket」を選択 → 「Tickets Train + Rack Railway」を選択 → 大人の場合「Adult Single Ticket , combined Train + Rock Railway」、子供の場合「Child Single Ticket, combined Train + Rock Railway」を選択 → お金を入れて購入
チケットの料金は繁忙期と通常機で料金が変動します。料金は以下ごかくにんください。
往復(カタルーニャ鉄道+登山電車) | 22.50ユーロ/1人 |
片道(カタルーニャ鉄道+登山電車) | 12.45ユーロ/1人 |
往復(カタルーニャ鉄道+登山電車) | 21.50ユーロ/1人 |
片道(カタルーニャ鉄道+登山電車) | 11.85ユーロ/1人 |
↓の公式サイトにて希望日を入力すると、時刻表が自動的に出てきますの旅行前に確認しましょう。
モンセラット観光スポット
①サンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂(Monasterio de Montserrat)
カタルーニャ守護聖人と崇められる「黒いマリア像」が祀られている大聖堂。聖堂内には壁画やステンドガラスなどもあるので見どころ満載です。
大聖堂前にあるこちらの中央の円の真ん中に立ち両腕を上げて瞑想すると不思議な力が蘇ると言われています。
朝一番に行くと観光客も少なく、黒マリアを待ち時間なくみることができます。また、絶好のロケーションから日の出を見ることができるので朝一番にモンセラットに行くことをおすすめします。
開放時間:7:00~20:00
〜〜〜注意〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
モンセラート修道院への入場には、適切な服装が義務付けられています。タンクトップ、肩ひものないシャツ、短いショートパンツ、ゴム サンダルでの入場は禁止されているので注意しましょう。
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②黒いマリア像(Black Madonna)
“ラ・モレネータ”(黒い女の子)の愛称で親しまれている黒いマリア様。マリア様が右手に持つ天秤に触れると、夢が叶うとされています。
実はもともと白かったマリア像が、長い年月をかけてろうそくのすすによって黒くなったと言われています。
春から秋のシーズンは行列が出来2時間待ちになることもあるので朝一に到着できるようにスケジュール組むことをおすすめします。
黒マリア様の面会時間:7:00~10:30、 12:00~18:15、19:30~20:00(7/1~9/15)
③サン・ミゲル展望台(Creu de San Miguel)
モンセラットのポスターや絵葉書になる写真はここの展望台より撮られた写真になるので綺麗な風景を写真に収めることができます。修道院から歩いて片道20分かかります。
④サンタ・コバ(Santa Cova)
黒マリアが発見された場所になります。修道院から歩きもしくはケーブルカーで行くことができます。歩きの場合は片道40分かかります。
「ロザリオの道」と呼ぶ洞窟に通じる道には多くの芸術家によって作られた15の彫刻作品が並んでいて、ガウディが制作に参加した「キリストの復活」もあります。
⑤モンセラット美術館(Museu de Montserrat)
モンセラット美術館は1928年から1933年にジュゼップ・プッチ・イ・カダファルク氏がデザインしたものです。展示品は個人コレクションの寄付が元になっています。
開放時間:10:00~17:45(夏季の土日は~18:45)
モンセラット現地ツアー
現地ツアーの場合、基本的にバスで移動になるので電車のチケット購入などの手間がなく、観光スポットも効率的に回ることができます。
中でもverutra「世界遺産サグラダ・ファミリア(エレベーター付)+グエル公園+モンセラット」のツアーがおすすめです。
このツアーに参加すればバルセロナの主要観光地を一気に観光することができます。また、日本語ガイドがいるので歴史や文化なども詳しく聞くことができます。
他にも色々なツアーがあるので見てみてください。
モンセラット宿泊
①ホテル・アバ・シスネロス・モンセラット
三つ星ホテルであり、モンセラットを観光する上でとても立地が良いのでダントツおすすめです。(修道院まで徒歩1分)1人一泊で1万以下で宿泊することが可能です。
②Hotel Restaurant Guilleumes
二つ星ホテルです。①の次にモンセラットの観光地にアクセスしやすい立地です。1人一泊で7,000円程で宿泊できるので少しでも費用を抑えたい方向きです。
モンセラット合唱団
ヨーロッパ最古の少年合唱団「モンセラット・エスコラ二ア」は9歳〜14歳の声変わりする前の少年達約50名ほどで構成されています。
合唱は平日13:00と18:45の2回に行われ、2曲聖歌を歌います。綺麗な歌声に思わず感動してしまいますので是非聴いてみてください。
モンセラットお土産
モンセラットの名産と言えばヤギのチーズ、蜂蜜などで出店スタンドなどで多数売られています。中でもヤギのチーズを使ったチーズケーキは絶品です。
お土産ショップには小さな黒マリア像も売っているのでお土産として渡せばウケるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
奇岩がもたらした美しい景観を楽しむことができるモンセラットについてご紹介させていただきましたが、バルセロナ市内から日帰りで行くことができる観光スポットなのでバルセロナへ旅行にいかれる際はモンセラットを訪れてみてください。
バルセロナ観光情報については以下の記事をご確認ください↓↓↓