キナバル自然公園は標高4095mで東南アジア最高峰の山、キナバル山のふもとに作られた公園です。
キナバル自然公園には世界最大の花「ラフレシア」や食虫植物「ウツボカズラ」などの植物が生えており、運が良ければボルネオ島名物のオランウータンやテングザルにも会えるかもしれません。
キナバル山を中心にした一帯は、世界でも有数の多彩な動植物の宝庫で山域周辺はキナバル自然公園としてユネスコの世界自然遺産に登録しています。
そんな大自然広がる「キナバル自然公園(Kinabalu Park)」についてご紹介します。
目次
キナバル自然公園への行き方
キナバル自然公園までは市内から車で2~3時間ほどで到着します。
主に行き方は以下3パターンで行くことができます。
- バスを利用して行く
- タクシーを利用して行く
- 旅行会社のツアーに参加して行く
それぞれの行き方ご紹介します。
・バスを利用して行く
街の長距離バスターミナルからラナウ行きの乗り合いのミニバスに乗って、キナバル自然公園前で降ろしてもらう方法です。
長距離バスのバス停はPadang Merdeka(メルデカ公園広場)にあります。
ミニバスが沢山並んでいるので運転手にキナバル自然公園に行くバスはどれか聞いて乗車しましょう。満員になり次第出発となります。
かなり格安な行き方ですがキナバル自然公園~ポーリン温泉間をつなぐバスがなく、帰りは足を探すのに苦労します。
帰りもバスで戻る場合はキナバル自然公園には正規のバス停がないのでラナウからコタキナバル行きのバスを見つけて乗車しましょう。
料金:片道20リンギット程度
・タクシーを利用して行く
コタキナバルからタクシーをチャーターしてポーリン温泉まで行く方法です。
タクシーを利用すると便利な分、かなり高額になってしまいます。また、帰りのタクシーを捕まえるのがかなり難しいのでチップを渡して待っていてもらいましょう。
料金:片道250リンギット程度+チップ代
・旅行会社のツアーに参加して行く
この方法が一番おすすめです。
キナバル自然公園はアクセスがかなり悪く、特に帰りはタクシーやバスを捕まえづらいのでツアーに参加して効率よく観光地を回り、コタキナバルに戻れる旅行会社のツアーに参加することをおすすめします。
キナバル山について
キナバル山は3つの丸い泥火山から形成されており、標高は4095mで東南アジア最高峰と言われています。アジアで2番目の大きさでキナバル山は現在も隆起し続けていて、年間5mm程度ずつ大きく成長しています。
キナバル山は登山客でも賑わい、熱帯雨林茂るジャングルから草も生えない岩稜帯まで変化に富んだ独特な景観を楽しみながら登山ができることで知られています。
キナバル自然公園観光スポット・アクティビティ
キナバル自然公園には世界最大の花「ラフレシア」や食虫植物の「ウツボカズラ」など6000種以上の植物や絶滅危惧動物などが生息しています。吊り橋や温泉、登山などのアクティビティもあるのでご紹介します。
・キャノピーウォーク
ジャングルの谷間に架けられた吊り橋は、高さ約41m、全長約157mあり、吊り橋からはジャングルの絶景を望めます。耳を澄ますと鳥の鳴き声やサルの鳴き声が聞こえてきます。
・ポーリン温泉(Poring Hot Spring)
第二次世界大戦中に日本軍によって開拓された天然温泉になります。空いている浴槽を選んで好きなだけお湯を入れて入ることができます。入浴の際は水着が必須になるので持参しましょう。
温泉の温度は49~60度で温泉が沢山歩いた疲れを癒してくれます。
ポーリン温泉の入場料金 | 大人15リンギット、子供10リンギット |
個室風呂 | 1時間15リンギット、20リンギット (2種類あります) |
共同入浴場 | 無料 |
足湯 | 無料 |
・登山(Mountaineering)
東南アジアで最高峰の山なので世界中から登山客が訪れます。最低でも2泊3日を要する本格的な登山になるため、万全な状態で挑戦しましょう。標高3000m以上の場所に整った宿泊施設があります。
キナバル山頂に成功した人だけが貰える登頂証明書があるので登頂目指して頑張りましょう。(ガイド随行が義務となります)
・ハイキング(Hiking)
公園内には8つの選べるコースがあり、1時間程度のハイキングコースから、半日・1日ジャングルを巡るコースまでさまざまなコースが用意されています。ショートコース以外は公園専属のガイドをつけることが推奨されています。ガイドを付けると細かい所まで説明してもらえるのでおすすめです。
・ビビアンラフレシアガーデン(Viviane Rafflesia Garden)
木製歩道が整備された「ラフレシアガーデン」に入場すれば、高確率でラフレシアの咲いている姿を見ることができます。
9か月をかけて成長し、花を咲かせます。開花したあとは、わずか3~7日ほどで枯れてしまうので「幻の花」とも呼ばれています。見れたらラッキーです。
車道の脇にあるラフレシアの大きな花が描かれた看板が掲げられていればラフレシア を見れるという合図です。
私は運良く蕾〜枯れた姿まで見ることができました。
・キナバルボタニカルガーデン(Botanical Garden)
多種多様な熱帯植物が生えており、「ウツボカズラ」を見ることができます。キナバル自然公園内に生息する植物は6000種以上と言われている一部がこのボタニカルガーデンで見ることができます。
・ナバル(Pekan Nabalu)
キナバル山の絶景を眺めることができるスポットです。市内からキナバル公園へ向かう途中にあり、よくツアーに組み込まれています。コタキナバルから車で1時間半ほどで到着できる小さな田舎町です。お土産なども購入できます。
・ガイドさんに連れてって貰ったおすすめスポット
ツアーに申し込んだ所運良く私のグループのみの参加であったのでガイドさんとかなり仲良くなり、キナバル自然公園付近のおすすめ食事箇所に連れて行ってもらいました。
まるでアニメに出てきそうな豪快な猪肉を販売している場所でした。ガイドさんに肉食べたいと伝えればいいガイドに当たれば連れてきてもらえるかもしれません。
仲良くなったおかげでなぜかガイドさんにビールと猪肉を奢ってもらいました♪
キナバル自然公園周辺宿泊場所
キナバル自然公園には複数の宿泊施設があり、公園内に泊まって世界遺産の自然を楽しむことができます。
公園内にはキナバル公園管理本部周辺、ポーリン温泉周辺、観光スポットの通過地点であるラナウ近郊の3つのエリアにいくつかのホテルやリゾートがありますが繁忙期は中々宿が取りづらくなるので事前に予約していきましょう。
・グレースホステル(Grace Hostel)
公園事務所に一番近いホテルでとにかく安く泊まりたい人向けです。2段ベッドのドミトリータイプで4名〜6名の相部屋になります。
料金:1泊7000円〜
・リワグスイート(Liwagu Suite)
公園のビジターセンター内にあるホテルです。ホステルが厳しいという方向けです。全4室しかない内装がおしゃれでプライベート感があります。
料金:1泊1万5,000円〜
キナバル自然公園に生息する動植物
ジャングルには5000種以上の植物が生息し、食虫植物の「ウツボカズラ」や「ラフレシア」が生息しています。キナバル自然公園での見所をご紹介します。
・ラフレシア(Rafflesia)
ラフレシアは、9ヶ月間つぼみで1週間咲いて枯れるという貴重な花なので運が良ければ見ることができます。
・ウツボカズラ(Nepenthes)
世界的に分布地域の少ない珍しい食虫植物です。最も多くのウツボカズラが生息しているのがボルネオ島と言われています。
・オラウータン(Orangutan)
公園内では野生のオラウータンを見かけることもあります。ただし出会える確率はかなり低いので出会えたらラッキーです。
・チャガシラガビチョウ(Garrulax mitratus)
可愛い目元が特徴の鳥です。ボルネオ でしか見ることができない鳥なので見かけた際はよく観察しましょう。
キナバル自然公園現地ツアー
キナバル自然公園のツアーの流れは基本的に以下の流れとなります。
07:00 ホテル出発
08:30 ナバル 村
10:00 キナバル自然公園/ビビアンラフレシアガーデン
12:00 昼食
14:00 ポーリン温泉/キャノピーウォーク
16:00 ポーリン地区出発
18:30 ホテル着
キナバル自然公園まではアクセスも悪く、個人ではかなり行きづらい場所なのでツアーに申し込み、効率よく観光スポットを回ることをおすすめします。
事前に申し込みをすることで日本語ガイドをつけることができ、現地で詳しく説明を聞くことができます。また、ラフレシア を見ることができるポイントも教えて貰えるのでおすすめです。
私はベルトラ 社の「世界遺産キナバル公園観光ツアー ポーリン温泉の足湯とキャノピーウォーク体験 時季によりラフレシア鑑賞可」に申し込みました。
このツアーに申し込めばキナバル自然公園を満遍なく楽しむことができ、日本語のガイドが付くのでおすすめです。
詳細は以下のサイトよりご確認ください。
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いかがでしたでしょうか。
大自然溢れる「キナバル自然公園」についてご紹介しましたが、ここでしか見ることができない「ラフレシア」など見るべき観光スポットが沢山あるのでボルネオ に訪れた際は必ずキナバル自然公園に訪れることをおすすめします。
ボルネオ島の観光情報は以下の記事に記載しています。