ベトナム北部、クアンニン省に位置するハロン湾は、43,400ヘクタールにもわたる広大なエリアに、石灰岩からなる大小1,600もの島々が奇峰の如くそそり立つ、神秘的な景観が特徴です。この風景はまさに水墨画にも似た景観から「海の桂林」とも呼ばれています。
そんなベトナム屈指の景観美「ハロン湾」について記事を記載します。
目次
ハロン湾歴史
ハロン湾の名称は、ロン(龍)が降りてくるハ(海)から名付けられており、その背景には次のような伝説があります。
遠い昔、豊かな海の恵みを狙う外敵がこの地を侵略しようとしたとき、龍が降り立ち、口から宝石を吐き出して敵を次々と倒しました。龍が吐き出した宝石は湾内に点在する奇岩に姿を変えたといわれています。
実際は中国の桂林からベトナム北部ニンビンにかけて広がる、石灰岩台地が氷河期に沈降し、海水や雨風に晒され長い年月の浸食により創られました。
ハロン湾への行き方
ハロン湾へ行くには、①「路線バスを利用する」もしくは②「ツアーに参加する」の二択です。
①路線バスを利用する方法
ハノイ市内からは、「ザーラム」「ルオンイエン」のそれぞれのターミナルからバイチャイ行きの長距離バスが出ていています。
バイチャイに到着したら、徒歩でハロン湾のクルーズ乗り場に行って、乗り合いチケットを買うという手順になります。
バス運賃:10万ベトナムドン(約500円)
所要時間:3時間半~4時間
[注意点]
長距離バスは込み合っていることが多く、座れない場合は長時間バスの中で立って移動することになります。また整備されていない道路も多いので体力が必要です。
②ツアーに参加して行く方法
こちらの方法が一般的です。ハノイからハロン湾まではバスを利用して3時間30分程度。宿泊先ホテルまでの送迎がついていたり、バス車内のWi-Fi無料サービスがついていたりするものもあります。
私はツアーに参加して行きましたが、食事や自分で交通を手配する手間や現地でのアクティビティがセットになっている点からツアーに申し込んで参加されることをお勧めします。
以下のサイトのツアーが一番お勧めなので興味があれば見てください↓↓↓
ハロン湾の気候
ハロン湾の気候は年間平均気温22℃の熱帯モンスーン気候となり、日本の様に春・夏・秋・冬の四季があります。観光のベストシーズンとしては、11月~3月が涼しく過ごしやすいため、観光ではお勧めの旅行時期となります。
※9月〜10月は台風が多くなる季節のため、クルーズが欠航となることがあります。
【月】 | 【季節】 |
1月〜4月、11月〜12月 | 乾季 |
5月〜10月 | 雨季 |
現地ツアー
ハロン湾クルーズの現地ツアーは「日帰りプラン」と「クルーズ船に宿泊するプラン」の2つのプランがあります。
日帰りだと長い5時間のクルーズツアーでも漁村、闘鶏岩、ティエンクン洞などを廻るのにとどまり、ハロン湾の美しさや魅力を十分味わえません。一方、クルーズ船に宿泊するハロン湾クルーズは、丸1日ハロン湾に滞在できるため、定番コースでは行けない奥の方のSung Sot洞窟(鍾乳洞)に上陸見学したり、中間地点で停泊して世界自然遺産のなかで夜を明かすといった特別な時間を過ごすことができますので宿泊プランがお勧めです。
日帰りプランの場合は以下のような行程内容でツアーを催行しています。
【スケジュール】
08:00 ホテル出発
09:30〜バッチャン村
12:30〜ハロン湾(ティエンクン洞窟、スンソット洞窟、ティートップ島)
※カヌーや昼食も含まれていることが多いです
20:00 ホテル到着
ハロン湾は湾内にあるため、波が比較的穏やかです。船も安定しており揺れは少ないですが、不安な方は念のため酔い止めを持参することもおすすめします。
ハロン湾観光スポット
ティエンクン洞窟
天宮という名の鍾乳洞内は、星座のように各岩の名前がついています。極彩色のライトによって浮かび上がる鍾乳石の姿はまさに芸術です。インスタ映え間違いなし!!
スンソット洞窟
ハロン湾に点在する鍾乳洞の中でも最も大きく美しいと言われているいます。
ティートップ島
ティートップ島には展望台もあり、ハロン湾の美しい景観を望めます。
ハロン湾でできるアクティビティ
シーカヤック
クルーズ船ではいけないようなところに行け、海面近くから見渡すハロン湾の絶景はまた新鮮な感動があります。
湾上の漁村訪問
海上に浮かぶ漁村を訪れ、小舟に乗り換えて湾上を観光することができます。海で生きる人々の暮らしに触れられます。
キングコング(髑髏島の巨神)
ハロン湾は『キングコング 髑髏島の巨神』で南太平洋の孤島・髑髏島の設定で登場します。ハロン湾に訪れる際には映画で予習をして行くと、また違った楽しみ方ができると思います。
まとめ
まるで水墨画の世界に入ったような美しい景観を望めるハロン湾についてご紹介しましたがハノイに訪れる際は必ず訪れた方がいいと思います。片道3時間という長い道のりですがその先には美しい景色が広がっているので訪れてみてください。
ハノイに関する記事は以下に記載しています↓↓↓